北海道新幹線が3月26日に開業した。北海道に新幹線が走るのは初めてで、鹿児島から新幹線を乗り継いで北海道まで移動できるようになるのも、もちろん初めてのことだ。

 小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』では、毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている。北海道新幹線で何がどう変わるのか、本誌から紹介しよう。

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 北海道新幹線が3月26日に開業した。新青森駅から新函館北斗駅(北海道北斗市)までの約149キロメートルで、間には奥津軽いまべつ、木古内の2駅と世界最長の海底トンネルである青函トンネル(約54キロメートル)がある。北海道に新幹線が走るのは初めてで、これで北海道から鹿児島まで新幹線を乗り継いで移動できるようになる。

 北海道新幹線を含む「整備新幹線」は1973年に計画が決まった。各地に新幹線を走らせて交通の便をよくし、地域を発展させるのが狙いだ。北海道新幹線は札幌まで延びる計画で、全線は2030年度の開業を予定している。

 車両は東北新幹線の「E5系」とほぼ同じ「H5系」で10両編成。Hは北海道の頭文字だ。ゆったりした座席で飲食などのサービスを受けられる「グランクラス」(18席)もある。E5系との違いは、車体の色が、緑と白の間にピンクの横ラインではなく、北海道を代表する花、ラベンダーをイメージする紫色のラインが入る。車両の愛称は東北新幹線と同じ「はやぶさ」「はやて」。「はやぶさ」は東京または仙台と、「はやて」は新青森または盛岡と新函館北斗を結ぶ。

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AERA dot.編集部
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