第1374回 ハンサムになった元野良のモカ 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1374回 ハンサムになった元野良のモカ

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モカ(宮野さん提供)

モカ(宮野さん提供)

「見てちょうだい、あのすまし顔」
「すっかりハンサムになったな」

 老夫婦の会話に耳を傾けているのだろうか。キャットタワーのモカ(写真、4歳)は微動だにしない。高い位置に陣取っている己に満足しているのかも。

「また野良猫が子どもを連れてきたの。2匹いて1匹はもらい手がついたんだけど、いらない?」。娘に言われ、引き取ったのが4年前。

 やっと乳離れしたばかりだったが、幸い先住猫の雄のポン太が親がわりになってくれた。男の子なのでヤンチャじゃないかと心配だったが、ポン太の指導のお陰かトイレも爪研ぎもきちんと指定の場所でする。「この子は賢いわ」と、家内のお墨付きももらっている。

 家猫たちは、庭への出入りはキャットドアから自由だが、庭は高いフェンスで囲われているので庭の外には出られない。

 モカのお気に入りは庭の温室で、冬の日差しを浴びて蘭と一緒にお昼寝。夜は床暖房のきいたリビングで過ごす。

 ただ困るのは、庭への出入りが自由なせいで、メジロを狙ったり、トカゲやバッタを捕まえてきたりすることだ。一度はヒヨドリを捕まえてきて、家内にこっぴどく怒られたが、懲りてはいないようだ。こればかりは猫の本能でやめられないのだろう。

 わが家には今年16歳になるおばあちゃん猫のナッツと、モカの育ての親で11歳になるポン太、新参者で3歳の雌のマリンもいる。

 恐らく私よりは長生きするであろう猫たちが不幸にならないよう、猫貯金でもしておこうかと、甥からプレゼントされた招き猫の貯金箱を活用している。

 いくら残せるかな?──猫たちの幸せを祈る毎日である。

(宮野敬さん/神奈川県/89歳/閑老人)

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(更新 2020/5/22 )


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