できれば、大好きな日本ワインも置こうかな。

 妄想はどんどん広がっていく。

 こうした仕事を老後に細々とやっていたら、贅沢はできないかもしれない。けれども、豪邸とかには興味ない。

 どころか雨風しのげたらかまわない。

 だとすると、住み込みで働くのもいいかなあ。パチンコ屋さんや旅館などで。

 他にもできそうなことないだろうか。

 自慢じゃないけれど、手先は不器用。掃除は苦手。

 スーパーのレジ打ちはできそう。しかも、最近はバーコードだから、簡単かも。

 愛想はそれなりに良くできる自信はある。

 立ち仕事も苦にならない。

 ……そんなことを考えていると楽しくなる。

 できたら、わたしもキッザニアでチャレンジさせてもらいたい。

 どんな仕事があるかもっともっと知りたくなってくる。

 いずれにしても、変なプライドは捨てて、可愛く生きたい。

 どこの職場に行っても可愛がってもらえる人でありたい。

 自分より年下の人にも、「可愛いおばあちゃん」と、言ってもらって、楽しく前向きに働きたい。

「貧困」なんて恐くない。

 いちばん恐いのは、わたしにとっては、「孤独」かも。

 頑固にならずに可愛く年齢を重ねたいと切実に思う。

 いつまでも、誰かの役に立つ存在でいたい。

 だからこそ、笑顔にこだわっているのかもしれない。

 プラス言葉にこだわっている。

 そう思うと、やっぱり、心と体の健康が大切。

 元気だったら何でもできる。

 そして、「死ぬ時は、コロッと死ぬぞ!」そう決心した。