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フォーゼ最後の映画、「仮面ライダーMOVIE大戦」公開です

文・中島かずき

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 先日、『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』の完成披露試写会が新宿バルト9で行われました。

 去年の今頃、『フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGAMAX』の完成披露試写会ではガチガチに緊張していた福士蒼汰くんや清水富美加さん、高橋龍輝くんでした。その時に落ち着いていたオーズチームを見て、一年たつと彼らもこういう風になるのかな、でもそれはだいぶ先の話だなと思っていたのですが、過ぎてみるとあっという間でしたね。
 僕ですらそうなのだから、本人たちは尚のことかもしれません。
『仮面ライダーフォーゼ』として、作品があってキャストが集まるのも本当にこれが最後。
 特に福士くんは、次の作品のために髪を短くしているため、リーゼントができません。パッと見だと、如月弦太朗とはわからない。客席の子供たちにも「誰だかわからないと思うけど、弦太朗だよ」と手を振って笑いを誘っていました。確かに、福士くんにとって、リーゼントに短ランという姿は如月弦太朗になるための変身といってよかったでしょうからね。
 それでも、この一年でテレビと映画の撮影のほかに、舞台挨拶やトークショー、イベントなどをこなしてきた彼らはさすがに場慣れしていました。表舞台に立つのは初めてのウィザードチームが緊張しているのを見ると、「今はそうだけど、来年は君たちも先輩としての風格が出るよ」と思います。『仮面ライダー』が誕生して40年たちますが、そのシリーズがまだ続いていて、こうやって次の作品にバトンタッチしていくというのは、なかなかないことだと思います。最近は、昔のように「ジャリ番」とただバカにされることも以前ほどではないでしょうし。

 今回の『アルティメイタム』は、フォーゼ編にイナズマン、ウィザード編に美少女仮面ポワトリン、全体の敵にアクマイザーと、かつての東映作品の主役キャラがゲストで登場しています。それをまとめて一つのアクション作品として仕上げた坂本浩一監督の苦労は大変なものだったでしょうが、今まで以上にパワーアップしたアクション作品として楽しめるものになっていると思います。
 フォーゼ編は、五年後、教師になった弦太朗を含め成長した仮面ライダー部のメンバーをお見せできます。
 高校生を主人公にした『フォーゼ』だからこそ、最後の映画では彼らが成長した姿を描きたいと思っていました。さすがに一年間作り上げてきたキャラクター。登場時間はそれほど長くはありませんが、キャストのみんながそれぞれの個性をしっかり表現して、出番以上の印象を残しているように思います。

 ゲストでは変身後もほとんど自分でアクションをこなしたポワトリン役の入来茉里さんが素晴らしかった。新体操をやっていたとかで、ワイヤーにつられても開脚をきれいにキープしたり、足を垂直にあげて回転した後かかと落としの蹴りを食らわせるなど、面白いアクションをいくつも見せてくれます。きっと坂本監督ノリノリだったろうな。もちろんほかのキャストも動いてます。福士くんもずいぶんワイヤーアクションがあり、見応えがありました。
 監督がこだわったクライマックスの装甲トラックとバイクの追撃戦なども含めて、仮面ライダーとしてのアクション映画の最高峰になっているのではないでしょうか。

 いよいよ12月8日から全国公開です。ご期待ください。


(更新 2012/12/ 6 )


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中島 かずき(なかしま・かずき)

 劇作家、脚本家。福岡県出身。1985年より劇団☆新感線の座付き作家に。「阿修羅城の瞳」「髑髏城の七人」などの物語性を重視したエンターテイメント時代活劇"いのうえ歌舞伎"を多く生み出す。「アテルイ」で第47回岸田國士戯曲賞受賞。コミック原作や、アニメ「天元突破グレンラガン」(07、09)脚本・シリーズ構成、「仮面ライダーフォーゼ」(11)メイン脚本など幅広く活躍。脚本を手がけた「真田十勇士」(演出:宮田慶子、主演:上川隆也)が8月から上演される

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