水城さんの夫は、娘が大学を卒業するまでは離婚はしないとの約束で、水城さんと彼との交際を認めているという。仮に、離婚した際は、法的な手続きに則って、淡々と財産分与の手続きは進めていく。慰謝料は、形式的には、離婚原因を作った妻が相当な額を支払うことになっている。
「もし仮に家内が慰謝料を支払うことになれば、それは、これまで家族としていい関係を築いてきたお礼を兼ねて、彼との“婚姻祝い”として家内にそのまま渡すつもりだ。娘を嫁に出すような気持ちだね。これは今回初めて話すことだけれども……」
水城さんの夫がこう話すのにかぶせるように、話に割って入ってきた中学生の娘がいう。
「ママのほうが私よりも先にお嫁に行くんじゃない? Aさん、パパと違って女子にモテそうで優しそうだもん。ママ、Aさんとデートの後、とても綺麗だよ。私もAさんみたいな人となら結婚したいな!」
しかし、既婚者同士のセカンド・パートナー関係には当然ながら、危険が伴う。恋愛、結婚事情に詳しいフリーライターの志村ひな子氏は「パートナーに理解がなければ離婚へまっしぐらだ」と指摘し、こう警鐘を鳴らす。
「ある女性のケースでは、セカンドどころか多くのパートナーがいました。それを全部克明に日記形式で記録していたんですが、夫に見つかってしまった。体の関係はなかったが、結局、夫に弁護士を立てられて離婚せざるを得なくなりました」