5月14日は卓越した歌唱力とカリスマ性で音楽界のみならず、映画界にも偉大な功績を残したエンターテイナー、フランク・シナトラの命日。
フランク・シナトラは1915年12月12日、アメリカ・ニュージャージー州ホーボーケン生まれ。1939年にハリー・ジェイムス楽団の専属歌手になったシナトラは、40年にはトミー・ドーシー楽団へ移籍し人気者に。42年には満を持してソロ・デビューを果たし、映画界にも進出。全米を熱狂させる大スターへと飛躍を遂げた。40年代後半には一度スランプを迎えるも、映画『地上より永遠に』(1953年)で【アカデミー賞】の<助演男優賞>を獲得。1958年には主演映画『抱擁(The Joker Is Wild)』(1957年)の主題歌「オール・ザ・ウェイ」で【アカデミー賞】<優秀主題歌賞>にも輝いている。
その後、何度かの低迷期を乗り越え、90年代まで現役のシンガーとして活動を続け、数々の名曲・名作を残してきたシナトラ。代表作として日本でもよく知られている1969年に発表されたシングル「マイ・ウェイ」は、クロード・フランソワによるシャンソン・ナンバー「Comme d’habitude」を英語詞にアレンジしたもので、のちにエルヴィス・プレスリーやシド・ヴィシャスなどにもカバーされ、ポップス史に残るスタンダード曲として現在まで多くの人に愛されている。
シナトラは今から22年前の1998年5月14日、ロサンゼルス・ビバリーヒルズの自宅で心臓発作を起こし、82歳で帰らぬ人となった。