消費増税反対派である小沢一郎・元民主党代表(69)の新党旗揚げ準備が、着々と進んでいる。小沢氏は自身が会長を務める「新しい政策研究会(新政研)」の4月5日の会合で、こう予言した。

「予算は通っても、財源措置を決める特例公債法などが衆院に留め置かれたまま。今後、野田政権は厳しい局面を迎える」

 そして、「原発」「安全保障」「税制」など八つの政策テーマに分けた勉強会の発足を発表した。
 新政研は3月、独自のホームページを立ち上げたが、民主党の文字はどこにもない。さらに消費増税について〈議論を打ち切られたうえでの前原政調会長への一任は致しません〉と抗議声明を掲載するなど、さながら「小沢新党」のHPのよう。新政研に所属する議員はこう言う。

「勉強会はもともと準備していたもので既定路線。でも、GW前後に何か動きがあるかもしれない。消費増税法案の採決に野田首相がこだわれば、党はいずれ割れざるを得ないからね」

 現在、新政研のメンバーは138人。これだけでも野田政権にとって脅威だが、さらに離党を宣言した亀井静香・元国民新党代表(75)との連携もあり得るという。

「亀井氏は今後、石原都知事との新党結成だけではなく、消費増税反対を貫く小沢氏との連携を模索し、採決を阻止しようと"政局"を仕掛けるでしょう」(亀井氏周辺)

 予言どおりなら、小沢氏が動くのはGW前後か。要注目だ。

※週刊朝日 2012年4月20日号