


ジョー・バイデン氏の勝利が確実となった11月8日(日本時間)、普段は静かなワシントンDCの住人たちの喜びが爆発した。
車のクラクション、昼間なのに花火の爆音、人々の騒ぎ声やベルなどが止まらず、町全体が幸福で溢れかえった。
勝利のニュースを耳にした大勢の人は自然に ホワイトハウスに向かい、「私は投票した」(I voted)や「私たちの票が数えられると民主主義は勝つ」(When we count democracy wins)というプラカードを持ちながら、歩き始めた。
「民主主義はこのようなものだ」(This is what democracy looks like)を繰り返し唱えた人もいた。
集まった場所はホワイトハウスの手間にある交差点「ブラック・ライブズ・マター・プラザ」――。
今年6月、警察の暴力で死亡した黒人男性を追悼するデモ抗議に参加した人たちを警察が催涙ガスなどで排除し、一躍、有名になった場所だ。
しかし、その交差点はいま、祝いの場所になった。
多くのアメリカ人は「Celebration」というチューンでダンスしたり、シャンパンで乾杯したりし、バイデン次期大統領、ハリス次期副大統領の誕生とトランプ氏の敗北を祝った。
子供連れでメリーランド州から来たバーンスタイン夫妻はこう言った。
「これは歴史的な日だ。子供にも見て欲しくて、この日をこれからずっと覚えてほしいです」(夫人)
「今日は大切な日だ。今度の大統領は信頼できる人で、事実を語ってくれる人であると確信している」(夫)
ホワイトハウスの近くにあるマクファーソン広場でも大勢の人が集まり、星条旗を振っった。星条旗がプリントされたマスクやシャツを着た人も多くいた。みな、公園の真ん中にあった大画面でCNNの最新情報を食い入るように見ていた。