細田守監督の映画『竜とそばかすの姫』のメインテーマをmillennium paradeが書き下ろしたことがわかった。
7月16日公開の同作は、インターネット世界を舞台に、母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公すずが、50億人が集うインターネット上の仮想世界<U>で大切な存在を見つけ、悩み、葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする姿を描く作品。 主人公すず役とベル役を中村佳穂が演じる。
常田大希(millennium parade、King Gnu)は同作のために新曲「U」を書き下ろし。歌唱を中村が担当する。同曲はmillennium parade × Belle名義で7月12日に配信リリースされる。
細田守監督は「インターネット仮想世界<U>の巨大な世界観を音楽で表現するために、どうしても常田さんに音楽を作ってほしかった」とオファー。細田作品のファンだった常田は、監督の緻密な絵コンテを見て圧倒され、楽曲制作を快諾したという。
制作にあたって行われた打ち合わせで監督は、「(常田さんは)打ち合わせの最初から音楽が聞こえていた」と絶賛。常田は「僕たちはインターネットの発達とともに成長し、世界中のいろいろな年代・ジャンルの音楽をインターネットを通して触れあい始めた世代。今作の世界観とリンクしたのでは」と今回のコラボレーションを分析した。
また、レコーディングの感想について常田は「中村さんとの作業は初めてでしたが、いい緊張感を持ちながら和気あいあいと楽しくレコーディングを行うことができた」「さすが!日本語をここまでグルーブさせられるシンガーはなかなかいない。うれしいサプライズだった」、中村は「常田さんとは同い年ということもあり、楽曲をより良くするためのアプローチが似ており、納得がいくまで粘ったクリエイティブができた」と述懐している。
発表とあわせて主題歌を使用した最新の予告編が公開。
◎細田守監督 コメント
millennium paradeとBelleのコラボレーションは、あらゆる制約を軽々と突き抜け、グローバルな高みに達成している。これは、大変なことになるんじゃないかな。
◎常田大希(millennium parade) コメント
細田監督から『竜とそばかすの姫』のスケッチを見せていただいた時、その世界で鳴り響く音が自然と湧き出てきたのを覚えています。
小さい頃から慣れ親しんだ細田守監督渾身の最新作ということで、全身全霊で挑ませて頂きました。
そして主役”ベル”を演じるのが "日本音楽界の宝" 中村佳穂ということで音楽面に於いても最高に刺激的な製作となりました。
映画としては勿論、音楽作品としても間違いなく素晴らしい出来になっておりますので、是非劇場で大迫力でご覧ください。
◎中村佳穂 コメント
常田さんとは音楽フェスですれ違う程度でしかお会いしたことがなかったので、今作でご一緒できて嬉しかったです。
お互いに楽曲制作の初コラボということで緊張しましたが、『竜とそばかすの姫』の曲でもあるというお題もあったので、お互いバランスをとりながらも、もっと良くなる部分を熱を持って探しながらレコーディングさせていただき、とても楽しい時間でした。
私たちはインターネットがまさに始まった時の世代で、ジャンル関係なくカッコいいと思えるものを見たり聴いたりが手に取る事が容易になり始めた世代ですが、人の心を打つものは結局何なのか、この作品を通して改めて考えるきっかけになりました。
今作はそれが命題だと感じつつも、頭で考えすぎず、楽しんで波に乗るような気持ちで取り組みました。
https://youtu.be/KNynvdKvLc8
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