サッカーW杯の中継番組で、独自解説が注目を集めている本田圭佑さん。膝を手術し、松葉杖姿で、11月17日の日本‐カナダ戦を観戦した際の出で立ちを、ファッションデザイナーのドン小西さんがチェックした。
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かつてはこの人のオシャレっぷりが中田英寿の再来とも言われてさ。高級ブランドで全身固めて帰国するこの人の成コレ(成田空港コレクション)を、あたしも何度もチェックしたもんだよ。でも、ファッションの力量は、中田の足元にも及ばないんだよね。
意外に不器用で根がまじめ。サッカーW杯開幕前のこの日の私服もそうだけど、白か黒かグレーが定番で、キャラに似合わず失敗を恐れて無難に走るタイプ。オンで着ていた白いスーツも目新しさはないし、3メートルの長いマフラーで周囲の度肝を抜いてた中田みたいなファッションの冒険心はないよな。
とはいえ今回は、そのへんの完璧じゃない人間味もかえっていい味付けに。サッカーW杯ではいろんなスター選手が生まれてるけど、本音の解説で人気が爆発した裏のスター誕生といえばこの人だろ。これでスキのない人だったら、こうは受け入れられなかったって。ファッションと、この人は使いよう?
■評価は……?(※満点は5DONです)
2DON! 「服はナニですが、アンチは一掃?」
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2022年12月16日号