ファンの間ではよく知られているが、ジェジュンの体には様々なタトゥーが刻まれている。「生みの親」と「育ての親」からそれぞれ与えられた二つの誕生日や、かつて5人で疾走したグループの名前などだが、映画では、体にタトゥーを刻むことの意味も語られる。

 今回の映画に限ったことではないが、ジェジュンは自分の人生に起きたどの「事件」に対しても、ネガティブな表現で誰かを傷つけようとしたり、むやみに自分だけを防御しようとしたりはしない。オンラインインタビューでも、これまでの苦難の道を振り返りながら、こう語った。

「越えられない壁は今もたくさんあります。どうやっても越えられない壁があることも事実。でも、僕のそばにいてくれるファンやスタッフ、大事な人たちと、今この『旅』を楽しく進めることが、大事なことだと思うんですよ」

 様々な経験を経て、華やかなアーティストでもまばゆい光の中の時間は永遠ではないと知り、大切な人たちとの時間を一層いとおしく思うジェジュン。「時間がもっと、もっとゆっくり進んでくれたらいいのに」とも語り、穏やかにほほえんだ。(朝日新聞記者・浜田奈美)

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週刊朝日  2021年7月16日号

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