漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「推しの王子様」(フジテレビ系 木曜22:00~)をウォッチした。
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オリンピックゲームならぬ乙女ゲーム。乙女ゲームとは女性主人公を操作して、イケメンキャラを攻略するゲームのこと。
本作のヒロイン・日高泉美(比嘉愛未)は、乙女ゲームを手掛けるベンチャー企業の社長だ。すべてを自分の理想通りに作り上げた「ケント様」と恋に落ちるゲームが大ヒットし、今やタワマン住まいの時の人。
そんな泉美の前にある夜、ケント様とうり二つのイケメン・五十嵐航(渡邊圭祐)が空から降ってくる(借金取りに追われ、歩道橋から飛び降りた)。
しかしこのイケメンの中身がダメダメ男だと知った泉美は心に誓う。
「彼を上等な男に育てよう。外見も中身も最高の王子様に!」。と、まぁ逆「マイ・フェア・レディ」か、リアル育成ゲーム。
そもそも深田恭子主演で企画された本作だが、深田が休養に入ったため急きょ比嘉にバトンタッチ。深キョンが社長だと経営大丈夫か?とヒヤヒヤするが、しっかり者のイメージの比嘉なら安心。ただその堅実さ、空から降ってきたイケメンとの恋模様という「あるわけねぇだろ」なファンタジーっぷりと、ちょい食い合わせが悪いかも。