台風16号は急速に発達しながら、あす27日(月)には「猛烈な」勢力になる予想です。これまでの進路よりやや東よりに進み、週の後半には関東など本州太平洋側で雨や風が強まる恐れがあります。早めの備えが必要です。
台風16号の影響 海上では今日から
非常に強い台風16号は、26日(日)6時現在、フィリピンの東を北西に進んでいます。
このあとも発達を続け、徐々に北よりに進路を変えるでしょう。あす27日(月)には最も強いランクの「猛烈な」勢力になりそうです。
まだ台風16号は日本列島からは遠いですが、沖縄や奄美では今日26日(日)から徐々に波が高くなり、あす27日(月)には波の高さが4メートルの予想で、海上はしけるでしょう。沖縄や奄美では今日のうちから高波への備えが必要です。
週の後半は関東など本州太平洋側に影響か
台風16号は、28日(火)から30日(木)にかけて、「猛烈な」勢力を保ったまま北上を続けるでしょう。波だけでなく、台風周辺の湿った空気が段々と本州付近にも流れ込んできそうです。
10月1日(金)には、やや勢力を落とし「非常に強い」勢力で、伊豆諸島近海に進む見込みです。上の図は台風の影響を予測する気象モデルの計算結果のひとつです。関東や東海、東北の太平洋側にも、台風周辺の雨雲や台風本体の雨雲がかかり、大荒れの天気となる恐れもあります。まだ台風の進路には幅あり予報が変わる可能性はありますが、台風への備えは早めにしておくと良さそうです。
台風が近づく前の対策
台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると、身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して、事前に3つの点ついて、確認したり、備えたりしておく必要があります。
1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。
2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。
3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。