性の多様性も伝えていきたいです。ジェンダーバイアスを持たないよう、「女の子だからこうしなさい」と言わないように気をつけています。例えば娘が足を広げて座っているときには「女の子だから足をそろえて座ろうね」ではなく「スカートのときは足を閉じて座ろうね」。「女の子だから」「男の子だから」は押しつけたくないんです。
家族の形も、お父さんが2人だったりお母さんが2人だったりもあるし、女性男性のカップルもいれば女性同士、男性同士のカップルもいる。そんな多様性も今の年齢から教えていきたいです。あらたまって話を切り出すのではなく、絵本や映画に出てくる多様な性のキャラクターに合わせて、自然な会話の中で「こういう人もいるね」と教えていくようにしています。
子どもの性への疑問には躊躇(ちゅうちょ)せず、淡々と。夫ともその大切さは共有していますし、これからも家族で自然に話し合っていけたらと考えています。
(編集部・小長光哲郎)
※AERA 2023年1月30日号