――「チャンスがあれば何でもトライしてみたい」と話す。

YUTA:役者もしかり、音楽しかり、機会があればなんでもいろいろなことをやってみたい。音楽面でも、今回壱馬君と北人君と(三山)凌輝(BE:FIRST/RYOKI)とで劇中歌「Wings」を歌わせてもらったことで得るものはすごくありました。大きな財産です。

――「Wings」でコラボレーションしたメインキャストの3人について、こう語る。

YUTA:壱馬君とは最後のシーンを練習する現場で最初にお会いしました。その時はクールな方かなと思ったんですが、いざ話してみるとすごく柔らかくて人懐こくて、うれしかったですね。座長ですから、作品に対する熱量も本当に強く感じられて、「背中で語る男って壱馬君みたいな人のことをいうのかな」と思いました。壱馬君といると安心感があって、いいリーダーだなと思いました。

■“仲間”と過ごす時間

YUTA:北人君は最初は柔らかい印象でした。でも、実はすごく芯があって、自分が大切にしている部分をしっかり持っている気がしました。僕がもし女性だったらそのギャップにハマるかも、と思いましたね(笑)。

 凌輝は初対面から全く印象が変わらないんです。映画の物語上、天下井を演じた凌輝と過ごす時間がほとんどだったのですが、力になってくれたし、一緒にいてすごく楽しかった。天下井役が凌輝で本当に良かったと思います。凌輝が天下井という役を振り切って演じてくれたおかげで、須嵜との対比がしっかり描けたと思います。

 いまは取材で壱馬君、北人君、凌輝をはじめ、映画を通じて出会った“仲間”と過ごすことを通じて、充電させてもらっているなという感覚がすごくあります。心から感謝の気持ちを伝えたいですね。

――信頼できる表現者たちとひとつの作品を作ったことで、どんな学びがあったのだろうか。

 どの仕事もそうですが、「自分一人ではできないことをやってきているんだな」とより強く思いました。自分の足りない部分を補ってくれるメンバーや監督がいて、おこがましいですけど、僕も誰かの足りない部分があったら補って力になろうとする。そういうことの積み重ねがいい相乗効果を生むんだなと思いました。

■チームのすばらしさ

YUTA:グループで活動をしていると、本当にたまにですが、「一人でやってみたいな」と思ったりすることもあるんです。けれども、人には得意なことと不得意なことがあって、だからこそ、そんな全員が協力し合ってひとつの作品やライブを作っていく。そういうことのすばらしさを再認識して、チームとして何かをやることに対しての感謝の気持ちが増しました。

――多くの出会いを経て、最近気付いた自身の一面を聞くと、照れたように笑った。

YUTA:実は寂しがりやなんです。以前は「一人で生きていきたい」と思っていたタイプだったんですが、意外とさびしがりやなんだなと気付きました(笑)。家で一人でお酒を飲んでる時に、ふと「誰かと話したいな」と思ったりします。何の話をしてるんだろう(笑)。

――リフレッシュする時間は、「サウナにいる時」だという。

YUTA:日本のサウナにも行きますし、韓国だとチムジルバンという服を着て入る岩盤浴みたいなものがあるんですが、めちゃくちゃ気持ちいいんです。ぼーっとしてリラックスしていますね。

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