漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「#居酒屋新幹線」(MBS・TBS 火曜 24:59[MBS]~、24:58[TBS]~)をウォッチした。
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おじさんが飯食ってるだけで、番組が成立するという風潮。もちろんその元祖は「孤独のグルメ」(テレビ東京系)である。
で、今回のジャンルは新幹線飯。損保会社の内部監査室で働く高宮進(眞島秀和)が、出張帰りにご当地グルメをテイクアウトし、新幹線の車内で頂くという趣向だ。
「孤独の~」の井之頭五郎(松重豊)との違いは、サラリーマンであること(五郎は個人で輸入雑貨商を経営している)。
そして孤独じゃない。独身の五郎と違い、進は妻と2人の娘がいる。そして食べる前にまず写真。ご当地グルメの画像をSNSにアップし、フォロワーたちと和気あいあい。
でもって下戸じゃない。「今夜は酒がススム(進だけに)」などとぬかりなくおやじギャグを開陳しつつ、地酒を楽しむ。
まぁ新幹線で飯食って酒飲んでるおじさんなど珍しくもないが、進の特異性は「主は俺、客も俺一人という居酒屋新幹線」というこだわりだ。
まず割りばし、フォーク、スプーン、栓抜き、ワインオープナーなどを詰め込んだ収納バッグを座席のフックに吊るす。
テーブルにはランチョンマット、マイグラスにコースター。ご当地グルメをわざわざ持参した食器に移し替える。
車内でこんなパーフェクト居酒屋開店してるおじさんがいたら、二度見するわ! しかも第4話の宇都宮なんて上野までわずか50分。しっかり店を広げて餃子とかぶと揚げ食ってビール飲んで、デザートはサクレレモンと蜂蜜酒で、写真撮ってSNSで交流してって、忙(せわ)しないにも程がある。
使った食器は洗うのか、その大荷物は出張バッグのどこに収まっているのか。いつも3人席にただ一人。通路側に座っているけど、もし窓側席に誰かがいて途中トイレに行こうとしたら、どうするどうなる居酒屋新幹線!