漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「逃亡医F」(日本テレビ系 土曜22:00~)をウォッチした。
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愛する者を殺した罪を着せられた医師が、警察に追われながらも逃亡先で助け助けられ、真犯人を見つけ出す。ご存じ海外ドラマ「逃亡者」以来、何度もこすられてきたこのモチーフ。
どんな具合に新味を出すか、それがハードル。ということで本作は、全力でとんちき方面に逃亡しております。
脳外科医・藤木圭介(成田凌)の目の前で、同僚で恋人でもある研究医・八神妙子(桜庭ななみ)が屋上から転落。
いきなり殺害容疑で指名手配だ、さあ逃亡スタートです。行く先々で必ずけが人または病人に遭遇するのがお約束。
「日本列島ダーツの旅」の「第一村人発見!」ならぬ「第一病人発見!」だ。海洋観測船上の事故で腕がちぎれかかった沢井美香子(森七菜)。
まず斧(おの)でダーン! 腕を切断。え? 麻酔は? 毎回なんとなくその辺で手に入るのでノープロブレム。そして氷を削り拡大鏡代わりにして、腕の再建手術を開始。
いや無理だろ、雑に削った氷よ?とお思いの皆さん、ご心配なく。美香子の腕は即完治。特にリハビリすることもなく、次の回から圭介と共に元気に逃亡しております。