薬物への誘惑から離れた環境に身を置くことは当然だが、自分自身のこれまでの人生を見つめ直すことが重要だという。

「『何でもいいや』と自暴自棄になりスイッチが入ると、自分から薬物を求めてその環境に飛び込んでしまう。薬物を使い始めてからの人生でなく、色々な価値観を身につけた幼少期から自分の人生を振り返ることが重要です。今まで生きてきた人生の蓄積で今がある。自分だけの価値観、主観に捉われず、客観的に見られるかどうかが大事です。仕事をしながら、治療のプログラムを受けるのは難しい。薬物を使っていた時の生活に戻ってしまうわけですから。生活をガラッと変えて治療に専念する時期が必要だと思います」

 ファンからはSNS上で激励のメッセージが見られる。家族のためにも、応援してくれる人たちのためにも、そして何より自分自身の人生のためにも薬物を断ち切らなければいけない。(真岡龍太)