「ズムサタ」時代の望月さん(日本テレビ提供)
「ズムサタ」時代の望月さん(日本テレビ提供)

 トークコーナー以外に、多くのロケにも行った。時にはお笑い芸人並みの衣装も着る。加藤茶並みのハゲヅラを満面の笑みでかぶったこともあった。番組で見る限り、率先して笑いを取りに行く明るいキャラクターに見えるが、ご本人は自分を「ネガティブかも」と言う。

「仕事をする前には失敗することばかり考えてしまいますね。反省する時間も長いんです。ロケでもスタジオでも同じシチュエーションは二度とないんだから考えないほうがいいと言ってくれる人もいるんですけど、私はどうしてももう一度同じシーンを、あのときこうしたらどうだったかと振り返ってしまう。毎回、それが2時間くらい。いまだにそれは続けています。それが次に生かされているかどうかはわかりません(笑)。もはやルーティンですね」

 そうした望月さんの真摯な姿勢はスタッフにも伝わっているようだ。「ズムサタ」最後の出演となった3月26日、番組エンディングのあいさつには歴代の担当者やスタッフが一堂に会して望月さんを見送った。彼女が、いかに愛されていたかがわかる。

 望月さんは感謝の言葉を述べたうえで、「私、取締役になって引退すると思われがちなんですけど、これからも活動を続けますので応援お願いします」と話した。

「取締役になってアナウンサーを辞めるわけではありません。プレイングマネジャーとしてやってくれと事務所にも言われています」

 望月さんによると、所属事務所「セント・フォース」社長から取締役就任の打診を受けたのは3~4年前。事務所に所属している後輩たちの良き相談相手でもある望月さんに、「後輩たちの意見を事務所に反映させる役割として、プレイングマネジャーでやってくれないか」と言われていたという。

「言われたままあいまいにしていたら、去年の6月に『発表しちゃうね』って言われて取締役になりました(笑)。やることは同じです」

 それでも取締役としての仕事もしている。取締役会には出席するし、企画を出してほしいとも言われている。

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