
先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA DIGITAL」で2025年8月17日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。
* * *
映画『キングダム』シリーズの新作が、2026年の夏に公開が予定されている。同シリーズは、信の活躍を中心に、壮大な戦闘シーンや秦国の歴史的背景を踏まえたストーリーで多くのファンを魅了している。同作に登場するキャラクターたちは、史実において実在した人物も多く、彼らが生きた時代や歴史の詳細を知ることで、さらに深く楽しめることだろう。今回はAERA DIGITALに掲載した記事のなかから、映画でも描かれた王騎将軍、騰、羌瘣などの史実における活躍を解説した4本の記事を紹介する。
※記事は、映画『キングダム』の中国史監修を務めた学習院大学名誉教授・鶴間和幸さんの著書『始皇帝の戦争と将軍たち』からの一部抜粋になります。
①「キングダム」大沢たかお演じた王騎将軍は、史実でどう活躍したのか? 乱世を生きた老将軍の「戦績」と「残したもの」
https://dot.asahi.com/articles/-/260684
映画『キングダム』で大沢たかおさんが演じた王騎将軍は、秦の昭王、荘襄王、秦王嬴政の三代を支えた重要な将軍でした。記事では、わずか13歳で即位した秦王嬴政を支えた人物たちを紹介。王騎もその一人で、蒙驁ら昭王時代からの初期の老将と共に若き秦王を守り抜きました。
②秦の敵国「魏」を滅ぼした将軍は誰だったのか?「始皇帝 天下統一」「キングダム」の史実を専門家が解説
https://dot.asahi.com/articles/-/233486
秦の統一戦争において魏を滅ぼしたのは王翦の子である王賁将軍でした。彼は黄河の水を用いて大梁城を水攻めし、夏から秋の増水期に自然の力を利用して3カ月で城を崩壊させました。この秋だけに通用する戦法により魏を滅ぼしたことが記されています。
③ “ファルファル、ファルファル……” キングダムの王騎の副官「騰」は史実でどう活躍したのか?専門家が「衝撃の功績」を解説
https://dot.asahi.com/articles/-/233175
映画『キングダム』で要潤さんが演じる騰は、実際には内史という高官でした。騰は韓を攻め、韓王を捕らえて六国最初に滅亡させる大役を果たしました。記事では、彼の行動は秦の戦略転換点となった可能性を指摘しています。六国滅亡の方向へ進む重要な役割を担ったとされる騰の史料には謎が多いそうです。
④「キングダム」女剣士のモデルになった「羌瘣」は、史実でどう活躍したのか 楊端和・王翦との意外な連携とは?
https://dot.asahi.com/articles/-/229362
映画『キングダム』で清野菜名さんが演じる羌瘣に着目。趙都の邯鄲攻めに王翦や楊端和と連携して活躍しました。彼らは秦の占領郡を活用し、邯鄲から逃亡する趙王を捕らえ、邯鄲陥落を成功させました。さらに記事では、この邯鄲陥落に影響を与えたであろう秦の隠密外交の巧みさについても言及しています。
