
「今は食品や生活必需品の値段が上がっているので、生活防衛の観点からQUOカードはおすすめの一つです。例えば、太陽光発電の日本エコシステムは、200株保有すると、1万5000円分のQUOカードが、3月と9月の年2回もらえます。年間3万円分なので、家計の足しになるでしょう」(澤井さん)
最近は、お米の値上がりが家計に打撃を与えている。おこめ券があると節約できる。機械メーカーのTPRは、100株以上かつ保有期間1年未満で、3kg分のおこめ券がもらえる。長期保有制度があり株を長く持つと1年以上で4kg分、3年以上で5kg分、5年以上で6㎏分と増える設定になっている。
金券だけでなく、自社製品の詰め合わせなど「現物支給」の優待も生活防衛の強い味方だ。
高利回りの株主優待も
「我が家でも人気の一つは、『イシイのチキンハンバーグ』でおなじみの石井食品です。自社製品3500円相当の詰め合わせで、ハンバーグやミートボールが味わえます。株主優待がもらえる対象は1000株以上の保有になりますが、株価は300円台なので、30万円台で保有できます」
外食を控えている人もいるだろう。レストランや居酒屋などで利用可能な「食事券」はちょっとしたハレの日に使える。居酒屋チェーン店を展開する「コロワイド」は500株で、1回につき1万円相当の優待ポイントが、3月と9月に各2回も受け取れる。1ポイント1円で食事などに使える。
いずれも、優待品を現金に換算した場合の利回りは3%台だが、中には4〜5%台と高利回りの株主優待もある。