紅葉の見ごろの時期は、秋の気温が低いと早まり、高いと遅くなる傾向があります。9月の傾向は平年よりも高い所が多くなりました。10月以降の気温は平年並みか高い見込みです。このため、紅葉は平年並みか遅い所が多くなるでしょう。朝晩は冷え込むこともありますので、今年の紅葉は色付が良さそうです。
北海道では7日に稚内で今シーズン全国初の「初雪」が観測され、急スピードで紅葉が進んでいますね。北海道のおすすめ紅葉スポットを見て行きましょう。
1.神居古潭(旭川市)
「カムイコタン」とは、石狩川の急流を望む地区の名称ですが、アイヌの言葉で、神の住む場所という意味があり、とても神聖な場所とされているそうです。当時、交通のほとんどを川に頼っていたアイヌ人にとって、ここは一番の難所で何度も事故が起きるので、それを神の仕業として恐れたと言います。竪穴住居遺跡やストーンサークルなどの遺跡群もあり、川岸にはアイヌの伝承にも登場するおう穴群や奇岩を見る事ができます。10月14日現在、紅葉は色づき始めです。
2.知床峠(斜里郡斜里町)
世界遺産として知られる知床半島。手つかずの自然が残っていて、半島にはたくさんの紅葉スポットがありますが、特に、知床横断道路からドライブをしながら峠を上がっていくのがお勧めです。ここから見る羅臼岳の紅葉もまた見事です。知床五湖では、運が良ければ、エゾリスやエゾジカなどの野生動物を見ることができるかもしれません。10月14日現在、紅葉は見ごろを迎えています。3.オンネトー(足寄郡足寄町)
「オンネトー」の名前の由来もアイヌ語で、年老いた沼、とか大きな沼という意味を持つそうです。湖面が時間や季節により色を変えることから神秘の沼とも呼ばれています。特に紅葉が湖面に映り込んだ様子は、息をのむほどの絶景です。天気の良い時は、雌阿寒岳と雄阿寒岳の両方を見る事も出来ます。阿寒湖地域からも近いので、少し足を延ばしてみるのもおすすめです。
4.阿寒湖(釧路市)
阿寒湖と言えば、まず、あの有名なマリモを思い出す人が多いのではないでしょうか?阿寒湖はエゾマツ、トドマツなど針葉樹林や広葉樹林を交えた針広混合林に囲まれた美しいカルデラ湖で、沢山のアイヌの伝説が残されています。マリモ国道や、阿寒川となって流れ出す滝口付近が特に見栄えが良く、阿寒湖が一望できる白湯山の紅葉も感動的な美しさです。10月14日現在、紅葉は見ごろを迎えています。 5.支笏湖(千歳市)
日本で2番目に深く、そして、非常に透明度が高い支笏湖。カエデやモミジやイチョウなどが湖面にくっきりと移る様は、圧巻です。遊覧船に揺られながら、ゆったりと紅葉を鑑賞するのもおすすめです。紅葉時期には、支笏湖紅葉祭りも開催されます。10月14日現在、紅葉は色づき始めです。
6.洞爺湖(虻田郡洞爺湖町・有珠郡壮督町)
2008年に開催されたサミットで一躍有名になった洞爺湖。有珠山や昭和新山という活火山のそばにあるため、温泉がわき、観光地として人気です。カルデラ湖の真ん中に浮かぶ中島にも遊覧船で行くことができます。噴火記念公園近くの紅葉が特に綺麗です。
北海道の各地では、例年10月下旬から11月上旬に各地で初雪を迎えます。今年は、10月最後の週の気温が平年より低くなりそうです。ただ、北海道に住む友人達からはストーブに電源を入れた・・・という声もチラホラと聞きます。冬になる前、北海道の短い秋を楽しむのは今週・来週くらいまでとなりそうですね。