投資用金貨も日本ではウィーン金貨ハーモニー、メイプルリーフ金貨、カンガルー金貨、その3銘柄が購入できます。これらは日々の金価格に連動し価格が変わります。お金が必要になったときにすぐに現金化できるのも特徴です」

めがねのフレーム

 また、最近街中でよく見かけるのが「金、プラチナ買います」といった看板だ。

「国内で流通していない投資用金貨も換金できますが、取扱業者によって買い取りの値段が違ってくるため注意が必要。また、コレクターの間で人気がある収集型の金貨は金相場に連動しないので投資には向きません。発行枚数が少ないなど希少性があれば、そちらで価値が認められるものです。昔購入した宝飾品や金杯、めがねのフレームなど、意外な高値がつくかもしれません」

 1980年代後期、バブルの時代はゴールドジュエリーが流行した。指輪だけでなく、輪をつないだチェーンを90度ひねって平らにした“喜平チェーン”は、昭和のメンズの定番ジュエリーだったが、これらが昨今、金相場の上昇にあいまって再注目されているとか。

 バブル時代に購入した金商品をもう一度探して、これからの換金の参考にしてみよう。

(村田くみ)

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