日本気象協会は「冬用タイヤ準備前線」を発表。北日本や北陸を中心にすでに冬用タイヤの装着が必要となっています。西日本の山沿いの地域でも11月中には冬用タイヤの装着が必要です。早めの交換をお願いします。
週末にかけて冬道エリア拡大 早めの準備を
日本気象協会は20日(水)、ドライバーの皆さまに冬期の道路を安心・安全に運転いただくため、冬用タイヤの準備・交換時期の目安となる「冬用タイヤ準備前線」を発表しました。先月10月23日に発表した情報の更新版です。
先週末から今日20日にかけて日本付近に寒気が南下している影響で、各地気温がぐっと低くなっています。
東北地方の初雪は昨年2023年と比べて1週間程度早く、すでに冬用タイヤが必要な地域が多いです。今後も、今週末にかけて冬型の気圧配置が予想され、北日本・東日本の日本海側や山沿いの地域では雪が降る予想です。これらの地域では冬用タイヤの装着をお願いします。
今シーズンの冬は、西高東低の冬型の気圧配置が現れやすく、強い寒気がたびたび日本列島へ南下する予想です。西日本の山沿いの地域でも11月中には冬用タイヤの装着が必要になると予想されています。そのほかの地域も、12月には冬用タイヤの装着が必要な地域もありますので、早めの準備を心がけてください。
シーズン最初の雪 慣れていても注意
冬の時期に雪の多い所に住んでいる方でも、ひと夏を過ぎると、雪道での車の運転感覚を忘れがちです。シーズン最初の雪は、たとえ雪に慣れている方でも、以下の2つのことに注意が必要です。
(1)必ず、スタッドレスタイヤに交換するか、タイヤチェーンを装着しましょう。スタッドレスタイヤは、溝が十分にあるかどうかを、事前に確認してください。あまり使っていないスタッドレスタイヤでも、時間が経てば、劣化が進みますので、シーズン前に点検が必要です。
(2)たとえ急いでいても、急ブレーキ、急なハンドル操作、急発進、急な車線変更など「急」のつく運転はやめましょう。「急」のつく運転をしてしまうと、車がスリップしやすくなります。車を発進する時や上り坂では、タイヤが空転してしまわないよう、アクセルをじわりと踏み込んでください。下り坂では、エンジンブレーキを基本として、アクセルとブレーキも適度に調整して、速度を落としてください。
冬道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」
この時期、車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは、5つあります。
(1)冬道装備をしっかりと行いましょう。早めに冬用タイヤに取り換えたり、タイヤチェーンを用意したりしましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。
(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。
(3)時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。
(4)時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。
(5)こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。
5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。