数年前から「弁当男子」という言葉も聞かれるようになりましたが、今のデフレを反映して、会社にお弁当を持参して行く方も増えたようです。
また、お子さんの幼稚園や学校のイベントなどに欠かせないお弁当も、ネットをみると様々な「キャラ弁」が並んでいて、感心してしまいますよね。
気温も上がる6月から9月にかけては、食中毒の発生率がぐんと高まる時季。
お弁当を作るときにも、家庭での予防策を万全にしていきたいですね。

美味しいお弁当は、元気がわいてきます!
美味しいお弁当は、元気がわいてきます!

水分は菌繁殖の原因に! お弁当箱も殺菌&乾燥を心掛けて

食中毒菌が最も好むのは、①雑菌があり ②暖かく ③水分のある環境です。
お弁当箱の環境からこの3つを排除し、しっかり管理することが食中毒を防ぐことにつながります。
お弁当箱は、塩素系漂白剤できれいに殺菌し、しっかり乾燥させておくこと。
とくに蓋のパッキンの部分は、雑菌が繁殖しやすいので洗浄&乾燥を忘れずにしましょう。

おかず作りの注意点。しっかり加熱し、汁気はきる

● 唐揚げや卵焼き、ハンバーグの生焼けは要注意。
目安は、65℃以上の熱で数分間(中心の温度が75℃以上で1分間)しっかり火を通すこと。
とくに菌が多いとされる鶏肉は注意が必要です。ササミの湯通し程度では死滅しないと考えてください。
● おかずの汁気を十分にきってから、お弁当に詰めることが鉄則です。
お浸しなど水分が出やすいモノは、この時期のお弁当に向きません。
炒め物も、汁気を片栗粉でとろみをつけて煮詰めるなど工夫が必要です。
● 生野菜は使わない。使うときは、水分をしっかり拭き取ることが大事。
レタスやキュウリなど、時間とともに水分が出てくるものは避けたほうが賢明。
サラダモノはやめて、彩りのプチトマト程度にとどめておきましょう。サンドイッチも要注意です。

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