南北に長い日本列島ゆえ、3月中旬から4月上旬あたりの今は、桜の見ごろまっさかり!
この時季、桜が見られるスポットはどこも大勢の人でにぎわっていますし、
桜の豆知識を知っていれば、お花見もいっそう楽しくなるはず。
今回は、お花見の盛り上がりに一役買ってくれそうな、桜についての雑学をご紹介!
天気.jpでは、全国の桜の開花情報を発信していますので、そちらもチェックしてくださいね。

日本人がこよなく愛する桜の薄もも色。思わずうっとりしちゃいますね
日本人がこよなく愛する桜の薄もも色。思わずうっとりしちゃいますね
この記事の写真をすべて見る

桜の開花予想の目途とは?

春になると気になる桜の開花予想。
各地の桜がいつ咲くのか、いつお花見をしようか、そわそわしてしまいますよね。
しかし、ここでいわれている「開花」は、お花見ができるほどたくさん咲いた、というわけではなく、桜の咲きはじめを予想するものなのです。
桜の花が5~6輪咲きはじめてから、「開花」と呼ぶわけですが、咲きはじめる木はどれでもいいわけでなく、街ごとの気象台がある木(=標準木)を特定しておき、その木の花が咲きはじめたら「開花」としています。
では、具体的に標準木とは、どこにある木のことを指しているのでしょうか。
●東京→靖国神社
●大阪→大阪城西の丸庭園
●京都→京都地方気象台構内
北海道→北海道神宮
(※2009年時)
と、このように、標準木は、庭園や神社、気象台構内にあることが多いようです。
ちなみに桜の開花予想は、前年から今年までの温度変化と1970年から2000年の過去のデータ、これからの予想気温によって算出されています。

あなたの街の標本木はどこ?
あなたの街の標本木はどこ?

桜スポットに川沿いが多いのはなぜ?

桜が見られるスポットを思い出してみてください。
そのなかに川沿いで桜が見られる場所はありませんか?
東京の場合は、目黒川、神田川、隅田川、石神井川……etc.
川沿いの桜スポットが多い傾向にあり、これにはじつは理由があるのです。
江戸時代、大雨が降るたび川が氾濫し、土手が決壊、洪水の被害に悩まされることがありました。
土手の地盤をしっかり固めるために、多くの人にその土手を踏んでもらわなければならない。
ならば、桜を植えて花見スポットにし、見物客を増やして地盤を固めてもらおう!という案から、川沿いに桜が植えられるようになったのです。
災害からあのような美しい景色が生まれることになったとは。意外な事実ですね。

川と桜の饗宴は、情緒があって素敵!
川と桜の饗宴は、情緒があって素敵!

みんなが気持ちよくお花見するための心得とは?

ここまで桜の豆知識をご紹介してきましたが、最後はお花見の心得。
マナーとちょっとした予備知識があればさらにお花見を楽しむことができます。
まず、車でなく公共交通機関を利用しましょう。
お花見会場はとても混みあうため、駐車場探しで時間を費やすことになります。
車で行くにしても会場から離れた場所に停めることをおすすめします。
次に防寒対策を忘れずに。花見時期はぽかぽか暖かくなるかと思いきや、案外寒いものです。
コートやブランケットなどがあるといいですね。
また、桜は繊細な木です。余った飲み物を木の根元に捨てると、根腐れすることもあるので注意しましょう。
お花見が終わったらきちんと後片付けをし、ゴミはすべて持ち帰ることが基本です。
今がまさに桜満開時季。すぐに散ってしまうはかない桜の旬を堪能しましょう!

酔っぱらって、桜の木に登らないように!
酔っぱらって、桜の木に登らないように!