こんにちは、桶井道(おけいどん)です。株価が乱高下をしていますので、先日に続く緊急寄稿です。
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8月に入り、株式市場が乱高下しています。心が乱されている投資家が多いでしょう。恐怖で心が押しつぶされそうな方もいらっしゃるかもしれません。
私は?……きわめて冷静、平常心です。なぜなら、投資は短期ではなく長期でするものだと心得ているからです。
あなたは、どのように株価が決まるか考えたことはおありですか? 短期では、買い手と売り手の需給で決まってきます。需給は経済指標などで動きます。今まさに日本では日銀が利上げをし、それに関連して円高進行、米国では経済の減速懸念が生じ、株価が乱高下している最中ですね。しかし、この視点に立って売買するような短期投資は富の奪い合いといえます。私たち個人投資家がプロ相手に「需給合戦」で戦っても勝つことは簡単ではありません。そして、「投資は怖い」と恐怖心が芽生えてきます(長期投資のつもりでもこの視点で見ているのであれば、恐怖心が芽生えていることでしょう)。
他方、長期では株価は企業価値で決まってきます。企業価値とは、簡単にいえば、企業がどれだけ儲けているかということです。つまり売上高を伸ばし、利益を伸ばす企業は株価が上がる、これが長期投資の原則です。
株価が上がる理屈を見てみましょう。
・地球の人口は増えています→必要とするモノやサービスの量(需要)が増えます→そこに供給できる企業は儲かります→利益が上がれば株価は上がります
・人間は便利を追求します→イノベーションが起こります→その分野で供給できる企業は儲かります→利益が上がれば株価は上がります
このように、長期では企業価値に沿って株価は上がるのです。増える需要に対して供給を増やせる企業に投資すれば、株価は上がっていくでしょう。つまり株価は闇雲に決まる訳はないということです。この視点を理解して、長期投資すれば、誰とも富の奪い合いをすることなく、皆で儲けることができるでしょう。プロを相手に戦う必要がないので再現性が上がります。