8月に入りました。最近「AERA dot.」で掲載された記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は7月14日に「AERA dot.」で掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。
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1990年代にバラエティー番組、ドラマ、CMと「テレビで見ない日がない」と言われるほどの人気を誇ったタレントの森脇健児さん(57)。その後に低迷期を味わったが、「オールスター感謝祭」(TBS系)の赤坂5丁目ミニマラソンでの活躍を機に再びメディアでの露出が増えるようになった。【後編】では人気絶頂期にバラエティー番組「夢がMORI MORI」で共演したSMAPに抱く特別な思い、人生の転機となった番組などについて明かしてくれた。
――森脇さんが東京に進出した1990年代から30年の月日が流れました。番組に出演した際、空気の違いを感じたりしますか?
もう全然違いますよ。昔は戦いでしたから。大阪と東京芸人軍団の間にピリピリした空気が流れて。「仲良しこよし」ではなく、みんなギラギラしていました。SNSがない時代で、芸能人が事件や不祥事を起こしたときに、「あの話をどうネタにするのか」を世間が楽しみにしていた風潮があったけど、今では考えられない。「昔が良かった」というわけではないですよ。時代が変わったなぁとは感じますよね。
SMAPは違う
――1992年4月に始まった「夢がMORI MORI」では森脇さんと森口博子さん、SMAPがレギュラーで出演し、人気番組となりました。
森口さんに助けられながらやらせていただきました。SMAPが当時売り出し中だったんですけど、あの子たちは本当に真面目でした。トーク、スポーツ、コントといろいろやって。当時のアイドル系ってやんちゃな子が多かったんですよ。浮ついている子はみんないなくなりました。でもSMAPは違いました。スタッフの言うことを真剣に聞いて謙虚でした。礼儀正しくて優しくて。