大人可愛い「モコモコ」と「コロン」
幼い頃から人前に出る機会はたくさんあった愛子さまだが、公務で外出する機会が増えてきて、さらにその立ち振る舞いが洗練されてきたようだ。
ファッションジャーナリストの宮田理江さんは、たとえば、外出時のバッグの持ち方から変わってきたと指摘する。
小さい頃の愛子さまのお出かけの定番スタイルは、水色や白といった上品なワンピースに、ご愛用のバッグを片手に持つのが常だった。夏はざっくりと編まれた涼しげなバッグや籠、冬はモコモコしたポンポンやファー飾りのコロンとした愛らしいバッグを手に提げていた。
「幼い時期は、本来の役割である、物を運ぶ入れ物としてお持ちでしたから、トートやかごなどのカジュアルな形状です。お子さまですから、ひじや指先に提げるといった持ちやすい恰好でいらっしゃる」
宮田さんが感心しているのは、幼い頃から小物を持つ姿勢が、大きく崩れていないことだ。
子どもであればどうしても、バッグを身体から離すように大きく振って歩きがちだ。しかし、愛子さまは車を乗り降りするときや歩いているときに、バッグを身体に添わせるように持っているため、見ている側は上品な印象を受けるという。
さらに大学生になって、ご両親と観劇や演奏会の公務に同伴する機会も増えた。
「この時期の愛子さまは、花のモチーフやチュール、リボンやふわふわ飾りといった、ディテールに凝ったバッグを、ファッション全体のスタイリングに組み込んだ『装い』として楽しんでいるようにお見受けします」