18日放送の「ダウンタウンDX」(日本テレビ・毎週木曜午後10時)は、「褒めて! けなして! 芸人リアル相関図!」と題し、人気芸人がスタジオに集結する。いとうあさこ、オードリー春日俊彰、ケンドーコバヤシ、サルゴリラ、天才ピアニスト、紅しょうが、街裏ぴんく、森田哲矢、令和ロマンが互いに思っていることをぶつけ合い、芸人相関図を作成する。ゲストのひとり、街裏ぴんくは昨年のR-1グランプリの覇者。過去の人気記事を振り返る。(「AERA dot.」2024年3月16日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)
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3月9日、ピン芸日本一を決める『R-1グランプリ2024』の決勝が行われた。その模様はカンテレ・フジテレビ系で生放送された。
『R-1』は、漫才の祭典『M-1グランプリ』に比べるとやや地味な印象があるが、大会を盛り上げるために毎年さまざまなアップデートが行われてきた。その結果、今年はいつになくまとまりがあって充実した内容になっていた。
昨年との大きな違いとしては、決勝の制限時間が3分から4分に伸びたことと、出場資格の芸歴制限が撤廃されたことだ。ネタ時間が長くなったことで、出場者は1本のネタをじっくり見せられるようになり、それぞれの持ち味を出しやすくなった。
さらに、芸歴制限が撤廃されたことで、出場できなくなっていたベテラン組が参戦できるようになり、全体的なレベルが上がった。2つのルール改正は、いずれも今年の『R-1』を盛り上げることにつながっていた。
番組の流れもスムーズであり、変に間延びしたりバタバタしたりするようなところもなかった。司会の霜降り明星と広瀬アリスも落ち着いた雰囲気で堂々と番組を進めていた。
しかも、ファイナリストのネタのクオリティも高かった。もちろん決勝に残るような芸人のネタが面白くないわけはないのだが、ワインに当たり年があるように、お笑いコンテストにも毎年の出来というものがある。今年の『R-1』は間違いなく「大当たり」だった。
注目されていたのは
ファイナリストの中で注目されていたのは、アマチュア芸人として初めて決勝に進んだどくさいスイッチ企画である。会社勤めをするサラリーマンでありながら、ネタを作って芸人としての活動も続けていた。そんな彼が披露したのは、しっかりした設定の1人コント。たった4分のネタで1人の人間の半生を見事に表現していた。
今年のダークホースと言われていたのが、トンツカタンお抹茶である。普段はトンツカタンというトリオで活動している彼が、ピン芸で見事に決勝進出を果たした。かりんとうでできた車に乗る男を主人公にした不思議な世界観のコントを披露して、見る者の度肝を抜いた。決勝では最下位に終わったものの、悔しいそぶりもなく爽やかな笑顔を見せていたのが印象的だった。