NHKの人気ドキュメンタリー番組「ファミリーヒストリー」の26日放送回は、歌手の伊藤蘭さんに光を当てる。大反響を受けてのアンコール放送だ。週刊朝日は2年半前に伊藤さんに単独インタビュー。伊藤さんは、ソロ活動やキャンディーズへの思いを明かしていた(2021年7月29日に配信した、週刊朝日2021年8月6日号からの抜粋の再配信です。肩書、情報等は当時)
【写真】「伊藤蘭ファースト・ソロ・コンサート2019」での伊藤蘭さん
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2年前にソロ歌手としての活動をスタートさせた伊藤蘭さん。9月にはセカンドアルバムの発売とツアーも控える。ソロ活動をしたことで改めて感じたキャンディーズという存在、解散の意思を示したあの場所への思い、コロナ禍での生活の変化など、盛りだくさんでお届けします。
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──蘭さんは、2019年にソロシンガーとしての活動をスタート、ファーストアルバム「My Bouquet」をリリースし、コンサートや数々の歌番組に出演されました。一人で歌うことで改めて感じたことはありましたか?
キャンディーズの曲に関しては、やはりずっと3人で歌ってきましたし、ハーモニーが大事な曲も多いのでスー(田中好子)さんとミキ(藤村美樹)さんの存在は常に感じています。やはり3人は心強かったし安心でしたね。そういえば歌番組で乃木坂46やIZ*ONE(アイズワン)の方たちと一緒に歌ったときももちろん心強かったし、楽しかったです。グループっていいなと思います。
──キャンディーズの曲に改めて向き合ったことで気づいたことなどはありましたか。
新たな発見というよりは、当時の自分に戻ったような感覚でしょうか。年齢を重ねたぶんの何かは加味されていると思いますし、一人で歌うために、パートを変えたりもしていますが、イントロが流れたらもう、自然に当時のモードになっていますね(笑)。
──キャンディーズ時代の楽曲と、ソロ曲との切り替えは?
そこは特に意識することなく、楽曲の雰囲気に身をゆだねながら、自然に任せています。
──前回のツアーでは、コロナ禍の対策として、声援を送ったりすることなどができなくなりました。
はい。でもそのぶん、拍手ひとつ取っても、より一層思いを込めて届けようという皆さんの気持ちが伝わってきて感激でした。
──キャンディーズファンの熱量の高さは伝説的だと言われます。
感動的なコンサートにしていただけたと思っています。そんな客席の雰囲気、空気を肌で感じられるのが、ライブの醍醐味ですね。