「第45回聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会」で、手話を用いてお言葉を述べる佳子さま=2023年1月、東京都渋谷区

「偏った思い込み」への提言

 また、佳子さまといえば、ジェンダーに言及したスピーチが多いことでも知られる。

 前述の「ガールズメッセ」では、「大人から子どもへ、無意識なものも含め、偏った思い込みが伝わっていることが多々あると感じます」と、強い意志を込めた発言をしている。

 ジェンダーレスの考えはもともと、父である秋篠宮さまの考えだった。宮家では、「侍従」「女官」といった男女別の名称を廃止し、性別にとらわれない働き方を実践している。
 

 秋篠宮さまも佳子さまも互いに記者会見などで、激しいケンカをしたというエピソードに言及していることから不仲説も流れるが、秋篠宮家と交流がある人物は、

「公務への向き合い方や勉強の方法など、ご両親がアドバイスされる部分は多いはずで、不仲というよりも、佳子さまも30歳に近いご年齢なので、距離をとるのは自然なことではないでしょうか」

 と話す。

春の園遊会で、未婚の女性の第一礼装である本振り袖に三つ紋を入れた格式の高い着物をお召しの佳子さま=2023年5月、赤坂御用地、代表撮影/JMPA

 訪問したペルー現地のメディアに、「パーフェクト・スマイル」「ほほえみのプリンセス」「和製キャサリン妃」と評された佳子さま。

 佳子さまを学生時代から知る人物は、こう話す。

「昔から芯の強いご性格だった。いまは国民とのすれ違いも多く、あれだけ叩かれているなかで、内心では辛い思いもあるでしょう。しかし、笑顔を絶やさず『完璧』に仕事をやり遂げる意思の強さは、彼女の宝でもある。ご結婚でも幸せになっていただきたいとは思うが、頑張り過ぎず、元気で過ごしてほしい」

 佳子さまへの期待は、高まるばかりだ。

(AERA dot.編集部・永井貴子)

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