わたしは、たぶんおせっかい。
すぐにやらなくてもいいことに首を突っ込んでしまう。
本人が望んでもいないのに、「この人を紹介してあげる」と、紹介したり、軽い気持ちで、「本を出したい」と、言われただけなのに、「こうすればいい」「ああすればいい」と、ついアドバイスをしてしまう。
ところが、このおせっかいがうまく行くこともあるから問題。
たとえば、『お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!』(サンマーク出版)が、ベストセラーになって、大活躍している中村文昭さん。
彼は、30代のころ、よくわたしのところに遊びにきていた。
「本を出したいんです。どうすればいいんですか?」
と、言った。
おせっかいなわたしは、
「原稿を書いてきたら出版社を紹介するよ」
と、答えた。
彼は、嬉しそうに書いてきた。
さらに、その原稿を渡した出版社の担当者が、彼を気に入って彼の本ができた。
そして、ベストセラー。
「ほんま、大谷さんに感謝しています」
そう言われたら、めちゃめちゃ嬉しい。
だから、ついおせっかいしてしまう。
といっても、いつもうまく行くとはかぎらない。
「本人のため」と、思ってもはずすことだってしょっちゅう。タレントのマネージャーをやっている時もそうだったけれど、講師メンバーも同じ。
「安くてもいいから、講演できるならどこでも行きます。伝えたいことがあるんです」
と、熱く言われて、必死でおせっかいして仕事を入れていると、
「こんなんじゃ体がもたないです」
と、文句を言われることもいっぱい。
それでもこんなケースは、まだまし。