2020年の【ソングライターの殿堂】入りを果たしたアーティストたちが明らかになった。1月16日に放送された『CBS This Morning』が伝えたところによると、昨年末に19曲目の全米No.1を獲得したマライア・キャリーを筆頭に、さまざまなジャンルのヒットメーカーたちが顔を揃えている。
5オクターブの音域を誇るシンガーとして有名なマライアだが、実は19曲のNo.1ソングの内、昨年末に発売から25年経ったタイミングで初No.1を獲得した『恋人たちのクリスマス/All I Want For Christmas』を含め、18曲を自身が共作している。
また、今年はアイズレー・ブラザーズ(「Shout」、「It’s Your Thing」、「That Lady」などのヒット曲で知られる)、1980年代ニュー・ウェーヴのスーパー・デュオ、ユーリズミックス(アニー・レノックスとデイヴ・スチュワート、「Sweet Dreams [Are Made of This]」など)、そしてRick Nowels (ベリンダ・カーライル「ヘヴン・イズ・ア・プレイス・オン・アース」、Dido「White Flag」をはじめ、マドンナ、ラナ・デル・レイ、アデル、シーア、エイサップ・ロッキーとのコラボで知られる)も選出された。
マライア・キャリーとアニー・レノックスが殿堂入りしたことは、以前から指摘されていたジェンダー・バランスの大きな偏りを、主催者側が是正する取り組みを続けていることの証だ。1970年から続いている【ソングライターの殿堂】には439人が入っているが、その内31人しか女性がいない(全体の7%)。
また、ファレル・ウィリアムスとチャド・ヒューゴからなるザ・ネプチューンズ(ネリー、ブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ティンバーレイク、ジェイ・Z、クリプス、マドンナなど数々の大物アーティストに曲を提供)、モータウンの伝説的ソングライター・ウィリアム・“ミッキー”・スティーヴンソン(「Devil with a Blue Dress On」、「Dancing in the Street」、「What Becomes of the Brokenhearted」、「Stubborn Kind of Fellow」など多数)、1970年代から80年代にかけて一世を風靡したバンドのフロントマン、スティーヴ・ミラー(「The Joker」、「Jet Airliner」、「Take the Money and Run」、「Abracadabra」、「Space Cowboy」、「Fly Like an Eagle」など)も選出された。