ドイツの世界的モンスター・バンド、ラムシュタインのティル・リンデマンと、ペインやヒポクリシーでの活動で知られるスウェーデン人ミュージシャン、ピーター・テクレンの奇才2人によるプロジェクト“リンデマン”が、11月22日にリリースした2ndアルバム『F & M』にてドイツ、ロシア、ウクライナのiTunesで1位を獲得した。
『F & M』は、ティル・リンデマンとハンブルグにあるタリア劇場とのコラボレーション作品で、グリム兄弟の童話『ヘンゼル&グレーテル』を現代風に解釈した戯曲からインスパイアされている。恐怖・貧困・裕福・カニバリズム・死などがテーマになっている今作には、同戯曲からの5曲と新たに制作された6曲が収録されている。
アルバムリリースに合わせて4曲目のミュージック・ビデオ「フラオ ウント マン (Frau & Mann)」(意味:女と男)も公開されている。ラムシュタインでのミュージックビデオは映画クオリティのものが多いが、これもポスター画像が用意され、エンドロールも付いた7分間の短編映画仕立てとなっている。撮影はロシアのサンクト・ペテルブルグで行われ、1stシングル「シュテー アオフ (Steh auf)」のMVにも出演した俳優ピーター・ストーメア、ウクライナの歌手LOBODA(スビトラナ・ロボダ)が出演している。
なお、ティル・リンデマンはアルバムについて、「俺たちにルールはない。ソフトな曲もハードな曲も書ける。すべてはエモーションだ。そして、リンデマンでも俺たちのそれぞれのバンドでもやったことがない、新しい何かをクリエイトしたかった」とコメント。ピーター・テクレンは、「結果がどうなるかわからないから夢中にやるだけだ。俺たちがハッピーになれば、でき上がりだ」と話している。
リンデマンは2020年2月、ヨーロッパツアーを8か国で全12公演行う。
◎リリース情報
アルバム『F & M』
2019年11月22日発売
UICO-9075 / 3,000円(tax out) / 直輸入盤仕様 / 数量限定生産
スペシャル・エディション・ボーナス・トラック2曲収録
◎アーティスト写真クレジット