家族との日常的な連絡事項は、概ねメールで済ませるという人も珍しくないだろう。最近では、友だち同士のやり取りや、学校の連絡事項などはLINEやFacebookで行うことも多いという。「便利な世の中になった」と思うが、実はもっと便利に、簡単に連絡を取り合う方法があるのをご存知だろうか。
手書きメッセージを相手のスマートフォン(スマホ)のロック画面に表示することができるちょっと変わったアプリ、その名も「LokLok」だ。ソフトウエア開発会社kwamecorp(ポルトガル/リスボン)が開発した、お絵かきチャットのできるアプリで、ロック画面をホワイトボードのようにして使えるというもの。
ロック画面とは、スマートフォンなどを起動した時に表示される待ち受け画面のようなものだが、「LokLok」はその画面を共有できるのだ。LokLokはメールやLINEのような文章やスタンプなどでのやりとりではなく、手描きの文字や絵をやりとりできる。スマホのロック画面が1枚のホワイトボードだとすると、それを離れた相手と共有する、と考えればいいかもしれない。
手描きのイラストを送ることのできるアプリは他にもあるが、そういったアプリは、まずアプリ自体を起動する必要があり、アプリ上でやり取りをするのが主だ。その点LokLokは一味違って、ロック画面上で直接やりとりできるのがユニークなところ。ロック画面上に書きこまれたメッセージやラクガキはどんどん書き足すこともできるし、消すことも簡単にできる。そして、やり取りした画面を保存し、Facebookを通じて、そのままシェアすることも可能。
また、LokLok上で直接カメラ機能を呼び出し、撮影した画像を相手に送ることもできてしまう。さらに、グループ設定もできるので、同じアプリを使っている複数の友人と画面を共有することもできる。
現在の日本ではチャットアプリと言えばLINEが主流だ。文字やスタンプだけのコミュニケーションもいいが、たまには手書きでメッセージを届けるのもいいだろう。ラクガキで笑わせたり、気になるものを写真にとってほかの人に尋ねてみたりと、アイデア次第でいろいろと使えそうなアプリだ。
LokLokは、現在Android 4.0以上対応のベータ版アプリとして無料で利用できる。残念なことにiOS版の情報はまだない。Kwamecorpの今後の展開に期待したいところだ。