福山雅治と役所広司が是枝裕和監督・脚本の最新作で初共演することが分かった。
本作は弁護士・重盛の目を通して、弁護を担当する殺人犯・三隅の底意と真意を凝視し、考え、想像していく法廷心理サスペンス。『そして父になる』から是枝監督と2度目のタッグとなる福山は、弁護士・重盛を演じ、対峙する殺人犯・三隅は、是枝組初参加の役所が演じる。是枝監督は本作品の開発にあたり、弁護士や検事たちへの取材に加え、弁護士たちの協力のもと、実際に作品の設定通りに弁護側、検事側、裁判官、犯人、証人役に分かれて模擬裁判を実施。そこで出てきた各立場からのリアルな反応や行動、言葉などの要素を脚本に取り込み反映させる作業を実施している。映画タイトルは未定で、クランクインは2017年1月中旬、撮影は3月まで行い、公開は2017年9月を予定している。今回、福山雅治、役所広司、是枝裕和監督よりコメントも到着した。
◎福山雅治(弁護士 重盛役)コメント全文
初めてご一緒させていただく役所さんとの読み合わせは、とても緊張感のある時間でした。より深く、さらに研ぎ澄まされた是枝監督の演出に応えられるよう精一杯演じられたらと思っています。
◎役所広司(殺人犯 三隅役)コメント全文
準備段階での是枝監督の丁寧な映画作りの姿勢に触れ、既に緊張しています。
福山さんはじめ素晴らしいキャスト皆さんとの仕事を楽しみにしています。
◎是枝裕和監督 コメント全文
福山さんにオファーをするにあたり、近年描いてきたホームドラマに一度区切りをつけ、かねてより挑戦したいと考えていた法廷劇を選びました。そして福山さんに対峙する殺人犯役を、監督としてはある種の覚悟が必要な俳優である役所さんにお願いしました。弁護にあたり真実を知る必要はないと考えていた主人公が、犯人と交流していくうちに事件の真実を知りたいと思うに至る過程を描く心理劇です。役所さんの胸を借りるかたちで、福山さんをいじめ、揺さぶっていきたいと思います。福山さんと役所さんの本読みで感じた「この二人の組み合わせは新鮮で面白い」という、ドキドキした僕自身の感触をどう本編に刻んでいけるか、悩み苦しみ、楽しみにしながら脚本の最終仕上げを現在行っているところです。
◎公開情報
映画タイトル未定
2017年9月全国ロードショー