当時、弱冠12歳ながら日本でもアルバム『クラシック・クリスマス』をリリースし話題になったカントリー・シンガーのビリー・ギルマンが11月20日、自身がゲイであることをネット上でカミングアウトした。この数時間前には同じく、カントリー・アーティストのタイ・ハーダンもゲイであることを明かしていた。
1stアルバム『One Voice』をリリースした2000年当時、米国音楽史上最年少プラチナ・アーティストとして注目されたギルマンは、“MY STORY BY BILLY GILMAN”と題した映像をYouTubeにあげ、ファンに向けた同ビデオ・メッセージにて明らかに緊張した面持ちで打ち明けている。
「カントリー・アーティスト仲間であり友達のとった行動をきっかけに今日、僕はこのビデオを作ることにした。長い間、口を閉ざしていたんだ」と話すギルマンは、ロードアイランド州での小さなイベントにて、パートナーと一緒にいるところをある記者にキャッチされた時の話を明かしている。
「幸運にも僕は今、人生を一緒に過ごす人がいる。この記者は僕たちの写真を撮ったんだけど、おそらく真実とは異なったものになるであろう記事をどこかで読まれる前に僕から伝えたいと思ったんだ」とした。
また、彼はゲイのカントリー・シンガーであることがどんなに大変なことか、ナッシュビルでは性に関する噂がどれだけ不利益であるかについても触れた。
「ゲイの男性カントリー・アーティストであることは、決して良いことではない。音楽を気に入ってくれない人は、ただそれまで。500万枚以上のレコードを売り上げた後、この音楽業界で素晴らしい生活を送れているけど、メジャー・レーベルが新しい曲を聞かなかったり、ミーティングの機会を持たなかったりしたとき、何かが違うとわかったんだ……。だから、このビデオを作るのは簡単なことじゃない。何も自分がゲイの男性アーティストであることや、ゲイであることを恥じているわけではないんだけどね」
なお、ギルマンは「どうやって告げようかずっと迷っていたけど、トーク番組に出るよりも、こうして個人的に1台のカメラの前で話す方が良いと思ったんだ」とも話している。