ジャーニーの元シンガー、スティーヴ・ペリーが5月24日、ミネソタ州セントポールのフィッツジェラルド・シアターで行われたイールズのコンサートに登場したことが明らかになった。
20年近くオーディエンスの前でパフォーマンスを行なっていなかった65歳のペリーは、イールズのフロントマン、マーク・エヴェレットに紹介されステージに登場。同インディー・ロック・バンドの「イッツ・ア・マザーファッカー」を歌い久々の歌声を披露した。
エヴェレットは1,000人強の聴衆に「ペリーは何かが違っていると感じロックン・ロールから遠ざかったけれど、どういうわけかこのミネソタ、セントポールの夜は気分がイイようだ」とペリーを紹介。エヴェレットに“この曲が大好きだ”と繰り返し話していたというペリーは、「彼と初めて会った時は信じられなかった。いつかこの曲を歌いたいと言ったんだ」と語ると、ステージを後にする前にジャーニーのヒット曲2曲、「オープン・アームス」と「ラヴィン・タッチン・スクイージン」を披露した。
ペリーは昨年、ハリウッド・リポーターに対し“3年振りに曲を書いている”と明かしており、また同誌が選ぶ“2014パワー弁護士”の特集では、長年ペリーの弁護士を務めているL. Lee Phillipsと一緒に写った写真が掲載された。
ジャーニー時代についてペリーは、「音楽的にも音楽ビジネス的にも夢のような素晴らしい時間だった」としつつ、「燃え尽きてしまったため去らなければならなかった。この声と共に経験した愛憎絡み合う関係はまさに嵐のようで、音楽は愛しているが厳しく辛い関係だった」と振り返っている。
2枚のソロアルバムとジャーニーの1996年のアルバム『トライアル・バイ・ファイアー』をリリースしたのち、ペリーは腰痛や関節炎、2回におよんだ黒色腫の手術など、身体的な問題も1つの要因となりステージから身を引いた。また、2012年にはガールフレンドのケリー・ナッシュを乳がんで亡くし、彼女の死を悼んでいた。
なお、インディー・ロック・バンド、エイウォルネイションのフロントマン、アーロン・ブルーノは昨年、ローリング・ストーン誌に対し、ペリーと一緒に新しいレコードに取り組んでいると話していた。