発達にいい影響があるうつ伏せは、遊びながらマスターするといい(写真/gettyimages)
発達にいい影響があるうつ伏せは、遊びながらマスターするといい(写真/gettyimages)
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 赤ちゃんは3~4カ月ごろになると首がしっかりしてきて、うつ伏せにすると少しの間なら頭を上げることができるようになると育児書には書かれています。4~5カ月ごろになると「うつ伏せ遊びができる子もいる」とも。でも、「うつ伏せをするとすぐ泣く」という子も中にはいます。実は私の息子もうつ伏せが苦手な子で、仰向けだとご機嫌でずっと遊んでいました。今回は、うつ伏せが苦手な赤ちゃんが、うつ伏せで遊べるようになる方法をお話します。

●うつ伏せは「しない」ではなく「させる」

「うつ伏せにすると泣くのでうつ伏せで遊ばせていない」という親もいます。仰向けでご機嫌にしているのなら、無理にさせなくてもいいのでは?と思われるかもしれませんが、ぜひうつ伏せ遊びをさせてほしいと思います。なぜなら、うつ伏せは「運動発達の基本になる姿勢」と言われています。例えば、寝返りやハイハイなどもうつ伏せが基本になります。

 保育所で子どもの様子を見ていると、うつ伏せが苦手な子は、自分から寝返りをしようとしません。寝返りをしないので、自分から座ろうともしないのですが、座らせると座る子もいます。自分で座ることができないと、泣いて訴えて座らせてもらう子もいます。座ることが楽しくなると、うつ伏せも寝返りもしない。となると、これは少々気になるところです。

「自分の力で身体をねじり、手で身体を支えて動く」という経験を、ぜひこの時期にしてほしいものです。うつ伏せを嫌がる一因に、生まれてから、うつ伏せになる機会が少なかったことがあります。うつ伏せは、赤ちゃんが嫌がるから「しない」のではなく積極的に親が「させる」もの。うつ伏せの練習をしているうちに、赤ちゃんは、寝返りやお座りなどを自分でできる力をはぐくんでいきます。

●うつ伏せにチャレンジし始める月齢

 うつ伏せは、生後2~3カ月頃から少しずつスタートさせます。「練習」なのですが「遊び」として楽しく無理のない範囲でスタートします。2カ月頃の赤ちゃんは、まだ首が座っていませんので、うつ伏せになっても、頭をしっかり上げることはできませんし、疲れたら床にべったり頭をつけて「もう無理」と泣き出す子もいます。まずは、10秒からでもOK。例えば、毎日昼寝後のおむつ替えの時に1回からうつ伏せ遊びをするなど、少しずつ習慣にして取り入れてみましょう。うつ伏せ遊びをするのは、赤ちゃんが眠たくなく、おなかも満足している機嫌のいい時間を選びます。

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うつ伏せを促す働きかけとは?