食べてやせられるなんて幸せ。でも、サバ缶、イワシ缶、どっちがいいの?
「目的に合わせて選ぶといいですよ」とアドバイスしてくれたのは、管理栄養士の柴田真希さん。ダイエットのカギのひとつは、糖質の代謝を促すビタミンB1と、タンパク質の代謝を促し筋肉量アップを助けるビタミンB6にあるという。
日本食品標準成分表2015年版(七訂)によると、サバ缶とイワシ缶でエネルギー量にはあまり差がないが、ビタミンB1は100g当たりサバ缶0.15mg、イワシ缶0.03mg。ビタミンB6はサバ缶同0.36mg、イワシ缶0.16mg。
「体を引き締めたい、お尻や太ももについたぜい肉を取りたいなど皮下脂肪が気になる人なら、サバ缶がベターです。ぽっこりおなかが気になるという内臓脂肪型の人は、DHAやEPAが持つ『脂肪酸の合成に関わる酵素の働きを抑制する作用』に頼りましょう。EPAはプロスタグランジンという物質に変化するので、血液サラサラにもしてくれますよ」(柴田さん)
DHAの含有量はサバ缶もイワシ缶も同等だが、EPAの含有量はイワシ缶の方がやや多い。ということは、ぽっこりおなかにはイワシ缶か。
(ライター・羽根田真智)
※AERA 2019年7月8日号より抜粋