なぜ今、諸々の麻痺があちこちで発生しているのか。麻痺から脱するには、何が必要なのか。
麻痺の発生要因は、要するに行き詰まりだ。今までのやり方が通用しなくなっている。これまでの主流的なものが否定されている。当たり前だったことが、当たり前ではなくなっている。
このような時に、起こることは何か。麻痺を打破するものは何か。それは、基本的に革命だ。「これまで」と「これから」の結節がうまくいかない時、麻痺が発生する。この麻痺状態を解凍するのが革命だ。
21世紀が序盤から中盤に入ろうとするところで麻痺が来た。「これまで」の終焉場面だ。ここを「これから」に繋げる革命とは、どのような革命か。それを見極めることが今年の課題となりそうだ。
※AERA 2019年1月28日号