「PCを使えると能力を偽って入社してきたパートさんは、日がな一日ネットサーフィンしているだけ。おかげで私の仕事量が増えた」(40代女性・会社員)
職場でのウソのほとんどは、 責任回避や責任転嫁だ。中には「アメリカンフットボールの日大悪質タックル問題と同じ構図に巻き込まれた」という人もいた。
元大学研究員(51)は20年ほど前、某大学薬学部の不法投棄問題を内部告発した。
「教授が学生に実験廃棄物を、敷地内に捨てるように指示していたんです。困った学生が私に相談し、市役所にも訴えて視察してもらった結果、大騒ぎに。でも教授は『指示した覚えはない』『学生の誤解だ』で逃げ切った」という。ちなみにその時 の教授の指示は「夜になったら (廃棄物を)自然に返してきなさい」だったとか。
「学生は卒業を握られているから何も言えない。私は出勤停止で任期の更新なし。学部長に就職先の相談をしたところ『正義感はわかるがやり方がまずかった。相談してくれれば秘密裏に処理したのに、もうどこへも推薦できない』と。研究室という密室が恐ろしくなって、業界に別れを告げました」