──前大阪府教育長の中原徹氏が、カジノ経営にも進出しているセガサミーホールディングスに入社されましたが、連携を取られているのですか。

松井:民間に行ってから我々とは一切接触していません。再就職にあたっても何の関与もしていませんし、たまたま能力を一番評価した企業に入られただけのことでしょう。

──大阪再生のカギは何ですか。

松井:大阪府市がバラバラで手を付けられなかった高速道路など成長インフラ整備を進め、エンターテインメントを中心にした観光と、再生医療を含めた健康産業を大きな産業の柱にしたい。我々の仕事は一企業に補助金を打つことではなく、企業が可能性を感じられるようなエリアを創造することだと思っています。2025年の万国博覧会開催を目標に設定し、民間の投資を呼び込むことで相乗効果を生み出したいですね。

(聞き手・構成/編集部・大平誠)

AERA 2017年6月12日号

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