毎日、部屋の掃除や片づけを欠かさない。そして最近は寝る前に15分、自分を解き放つ時間をつくる。短いアニメが頭を空にする助けになるという。
スタジオに入ると、フォトグラファーの蜷川実花にサラッと一言。「最近出演された番組、見ましたよ」。インタビュー中も、構えず、高ぶらず、質問を丁寧に咀嚼(そしゃく)して、逆にこちらが言葉を引き出されているような感覚に陥る。
「根はアイドルじゃないんです」という亀梨和也にとって、「アイドル・亀梨和也」とはどんな存在なのか。
「たくましい存在です。僕はそんなに強くない。でも、アイドルの亀梨和也、仕事をしている亀梨和也がいることで、強く、ちゃんとした人間でいられる」
求められる仕事の幅が格段に広がっていく中で、どんな要求に対しても、その道のプロと違わぬアウトプットをみせることを自らに課す。報道番組のスポーツキャスターの仕事では、真摯(しんし)な仕事ぶりが視聴者にも伝わって、男性ファンを飛躍的に増やした。