結婚や転職など、人生の節目において何かとベンチマークとされる「年収1千万円」。では実際に年収1千万円を稼ぐと、どのような生活実感、仕事の実態が待っているのか。アエラは2月、年収1千万円以上のビジネスパーソンを多く抱える管理職・グローバル人材に特化した会員制転職サイト「ビズリーチ」の協力で、アンケートを実施した。
意外にも、年収の満足度は比較的低い。生活に満足感を抱いている人が64%いる(無回答除く、以下同)一方で、年収に満足している人は51%にとどまる。あこがれの対象となっている1千万プレーヤーの約半分が、自らの年収には満足していない。
食品メーカーで役員を務める男性(46)はこう話す。
「生活に余裕はある。でも、いまの仕事の量や内容を考えれば、収入は見合っていない」
月に100時間以上の残業が珍しくなく、休日も家で仕事。最近、転職を考え始めた。大きな要因が、やはり年収。上の子どもが社会人になり、ためらう理由も一つ消えた。
「正直、いまの仕事なら1200万円以上は欲しい」