

兵庫県神戸市中央区で指定暴力団・六代目山口組の組員が8月21日夜、バイクで走ってきた人物に銃撃された事件がきな臭くなってきた。
男性が撃たれた場所は六代目山口組の司忍組長の側近でナンバー2の高山清司若頭(収監中)が神戸で住んでいる家の近くだったのだ。
「撃たれた男性は司組長の出身母体の組員で、高山若頭の神戸の住まいで部屋住みと呼ばれる留守番をしていた人物。男性は左腹部、左腕、右足を撃たれた。当初、意識はあったが、現在はないもようで緊急手術をした。バイクの犯人は、男性が乗っていた白い軽乗用車を追跡して撃っている。防犯カメラなどの映像から犯行は一瞬で、1、2秒で銃撃。現場から複数の薬莢がみつかり、少なくとも4発を発射して3発を命中させているので、手慣れた人物だ。計画的なもので、暴力団の抗争だとみられる」(捜査関係者)
2015年8月に六代目山口組は神戸山口組と2つに分裂。その後も対立が続き、神戸市内では4月にも神戸山口組傘下の組幹部が6代目山口組系組員に刃物で刺される殺人未遂事件が起きたばかりだ。
「この時期に、音(銃撃)が鳴り、こんな事件とは…」と六代目山口組関係者はいら立ちを隠せない。その理由は現在、刑務所で服役中の高山若頭が10月末に出所を控えているからだ。兵庫県警は70人体制で捜査本部を設置するという。
「神戸山口組が六代目山口組の高山若頭が神戸市の住まいにしている場所で、犯行に及んだとみている。高山若頭が出所する直前での銃撃は関係者に大きな衝撃だ。大きな抗争に発展しないか、警戒を強めています」(前出の捜査関係者)
犯人は現在も逃走したままだが、本誌はバイクに乗った人物が組員に銃撃している瞬間を捉えた防犯カメラの動画を入手した。
左上には<18:04:43>と時間が表示され、白っぽいフルフェイスの
ヘルメットの人物が、手を伸ばし、白い軽乗用車の運転席側に発砲している様子が写っていた。