ヤフー広報によると、ヤフオク!にはフリマ機能のほか、約20年前から続くオークション形式の取引にも根強い人気がある。ずっと使っている人も多く、物の価値がわかる大人たちの市場になりつつある。
商品に合わせて機能が選べる。例えば、価格がだいたいわかるようなものはフリマ出品で、自分では価値がわからない希少なアイテムの場合はオークション出品(競り)を試してみると、意外な高値になることもあり楽しめるかもしれない。
実際に「ヤフオク!」では、常時6千万点超の商品が出品され、ユーザー数も多い。
売れたときには手数料がかかる。メルカリは価格の10%、ヤフオク!(非Yahoo!プレミアム会員)も10%、ヤフオク!(Yahoo!プレミアム会員)は8.64%。ラクマは3.5%。しかし、シニアは手数料よりも「売れやすさ」を気にする傾向があり、各社はユーザー数を増やすための展開を考えている。
「団塊の世代が高齢になってきて、生前整理の必要性を感じる人も多くなってきた。生前整理は物、心、情報の三つの柱がある。いつかはやらないと、と思っている人が多い。デジタル遺品や株式投資などのパスワードといったものも早めに共有しておかなければ、もし亡くなってしまった場合、遺族に大変な苦労をさせてしまう」(梅本さん)
人とつながり、お金になるかも。フリマアプリという一手で、まずは気軽に生前整理を試してみてはいかがだろう。(本誌・田中将介)
※週刊朝日 2019年4月26日号