『アライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード:マイ・ライフ・イン・アンド・アウト・オブ・ジャズ・タイム』ロレイン・ゴードン/バリー・シンガー著
『アライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード:マイ・ライフ・イン・アンド・アウト・オブ・ジャズ・タイム』ロレイン・ゴードン/バリー・シンガー著
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「私は子供の頃からジャズが大好きだった」

 ロレイン・ゴードンは、型破りの人生を歩んできたジャズ界の女傑である。

 彼女は、ダウンタウンのボヘミアンとして、あるいはアップタウンの著名人、音楽ビジネスのパイオニアとして、また妻、恋人、母親として、独自の生き方を実践し、ついには、同年齢の女性が孫の成長に楽しみを見い出そうとする時期に、ジャズ・クラブの名門『ヴィレッジ・ヴァンガード』のオーナーになった。

 ロレインの人生模様は、鮮烈な色彩が散りばめられたジャクソン・ポロックの絵のように、クリエイティヴな伝説的人物が渦巻く注目すべきものだった。そこには、たとえばマイク・ニコルズ、イレイン・メイ、マイルス・デイヴィスやセロニアス・モンクから、レニー・ブルース、ノーマン・メイラーやバーブラ・ストライサンドに至るように、ジャズばかりか、政治や社会、エンターテインメントに関わるあらゆる分野のそうそうたる人物が登場する。ちなみに、彼女の最初の夫はアルフレッド・ライオン(ブルーノート・レコード)である。

「ある日マックス・ゴードンが、ちょっとしたオーディションのために呼んでいた新人の女性シンガーの伴奏をしてくれないかとマイルスに頼んだ。するとマイルスは、彼ならではのチャーミングな言葉を返した。『女の陰に隠れて演奏するのはまっぴらだぜ』。そして彼は、言葉どおり、演奏しなかった」

 その女性シンガーが、バーブラ・ストライサンドだった。バーブラは実際に『ヴァンガード』で歌った。マイルス抜きのバンドをバックに。結局マックス・ゴードンは、彼女をアップタウンの『ブルー・エンジェル』に連れてきた。そのとき、私は彼女と知り合った。

 彼女はいつも一人ぼっちだった。少なくとも私にはそう思われた。決して美人ではなかった……けれども、彼女の声はすばらしかった。彼女は、歌えば一変した。観客を完全に魅了した。彼女は、自分が何を武器にするべきか、とてもよくわかっていた。(以上、本文より抜粋)

 ロレイン・ゴードンが、過去半世紀にわたるジャズ界のエピソードをまじえて、自身の半生を赤裸々に語る本書『アライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』は、純然たるジャズ物語ともラヴ・ストーリーとも言いがたい。しかし、20~21世紀におけるアメリカ人女性の一代記として捉えれば、非常に啓発的な異色の読み物に数えられる。

「ロレイン・ゴードンの顔の広さはジャズ界にとどまらない。この本は、私たちの街の叫び、涙、音楽、歴史を愛するすべての人々にとって必読の書だ」
アーメット・アーティガン(アトランティック・レコード会長)

「ロレイン・ゴードンは、ヴィレッジ・ヴァンガードの存在理由を象徴している」
ビル・フリーゼル(ギタリスト)

「彼女は美しく、とても面白く、へそ曲がりで、無遠慮で、時には怒り狂い、あまりにも正直で、博識、そして熱いジャズ・スピリットそのものだ」
ブルース・ランドヴァル(ブルーノート・レコード社長)

「ロレインは、ミュージシャンの演奏の場としてヴァンガードの威厳を保ってきた。それは非常に大きな業績だ。ジャズにとっても私たちの時代にとっても」
ウイントン・マルサリス(トランペット奏者)

「自立した女性の元祖だ」
チャールズ・グワスミー(建築家)

「彼女は本当の大物だ」
ジョー・ロヴァーノ(サックス奏者)

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