『やりたいことをやった』結果が現在の大騒動になっているのだが、その反省が語られることはなかった。
昭恵氏はさらに、2012年10月、東京都内に居酒屋「UZU」(ウズ)をオープンした際の“秘話”も次のように明かした。
6月に森友学園の籠池泰典前理事長が「昭恵氏に100万円を返す」と押しかけたことでも注目された店だが、実は当初、違う店名が考えられていたという。
「UZUというお店の名前は、最初は山口県出身のデザイナーの方にお店の名前とロゴをお願いしていた。彼が“安倍ちゃん家(ち)”という名前とかわいいロゴをつくって下さったんですが、主人にその名前を言ったところ、『ちょっと安倍ちゃん家はあんまよくないんじゃないか』と言われてしまって。別の名前を考え出さなきゃいけないことになりました」
まさかの「安倍家」押し。公私の区別が曖昧なのは、今に始まったことではないようだ。当時、政権に返り咲く直前だった安倍首相もさすがに頭を抱えたことであろう。
講演の終盤、昭恵氏は第2次安倍政権が5年目に入ったことに触れ、“スピリチュアル”色全開の独特の世界観を語りだした。
「日本は世界をある程度リードしていかなくてはいけない時代が来ているんじゃないかと感じています。本当の意味で日本を取り戻し、日本の精神性がもっと表に出てきたとき、世界は平和になり、そして、今のこの地球環境も、もっと良くなっていくのではないかというふうに思っています。(中略)何か大きな力が働いて、主人は天命をいただいている。それがこの日本のため、世界のためになってこなくてはいけないと思っていますし、私も自分ができることを精一杯やっていきたいと思っています」
まずは、真相を国民に説明することを「精一杯」してもらいたいのだが……。(本誌・小泉耕平)
※週刊朝日 2017年7月21日号より加筆
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